富山の市電はすごい!

富山の市電はすごい!

富山市を移動するのに便利な「市内電車(市電)」。実際に利用してみて、感じ取ることが多数あります!それを紹介します。

富山の市電は「雪に強い」

富山に住んでいると、どうしても冬季は「降雪」の対策をしなくてはいけません。たとえば、雪かきやスノーブーツの用意などです。さらに、自家用車運転の際は「スノータイヤ」も必須ですし、四輪駆動でないとやはりいけません。

それでも、スタックが起きるときは起きるし、多重衝突事故に発展する場合もあります。そして、道路が完全に除雪されるとは限りません。国道はまだいいのですが、「融雪装置(道路上に絶えず水を放出し、雪を溶かす)」が無い道路も多く存在するので、自家用車はもちろんですが、路線バスも動きが大変な場合があります。

しかし、市内電車ではそういうことはありません。猛烈な積雪ならば、対応が大変になる場合もありますが、クルマに比べてスムーズに動けますし、何と言っても、雪道を歩くのは大変ですから、そこを市電がカバーしてくれるというのは、なんともありがたいことです。それが総曲輪界隈や、富山駅前などをカバーしているのですから、冬季も利用できるのが良いところです。

富山の市電は「本数が多い」

コロナ禍以降は少し本数は減りましたが、それでも地方都市としては本数が多く、利便性が高いです。特に多いのは、「富山駅~南富山駅前」です。この区間は、官庁街、総曲輪などの商業地、沿線の高校、そして地鉄の鉄道線にアクセス(乗り換え)できる南富山駅がありますので、やはり利用者が多いですね。なので必然的に本数が多いのですが、本数が多いから「使ってみよう」となり、そして定着する。それを実現し証明したのが「富山港線(旧・富山ライトレール)」。JR西日本の富山港線のときは、晩年は一時間に一本程度で、利便性が悪かったのですが、LRTに変更し本数を増やしたことで利用者は増えました。さらに、豪華な鉄道線ではなく、路面電車と言う形の、コストがかからない、環境にやさしい、電停の間隔を短くできる、ということが挙げられ、最終的には富山駅構内で、南側を走る他の市電の線路と繋がりました。1913年に路面電車が開業して以来の快挙と言ってもいいのではないでしょうか。

LRTについては、富山ライトレールの時代に、数多くの自治体が視察に訪れたと聞きます。実際、栃木県の宇都宮市でLRTが建設され、愛称「ライトライン」で運行がスタート。宇都宮ライトレールの2024年3月期決算では当期純利益が1億4000万円となり、さらに沿線の渋滞緩和、地価の上昇など、様々な効果をもたらしています。

富山の市電は「軌道線事業で営業利益率日本一」

全国で軌道線事業(路面電車の事業のことです)を行っている事業者は多数あります。例えば、熊本や鹿児島の市電、愛媛県松山市の伊予鉄道、広島市の広島電鉄、などです。

営業利益率は軌道線事業として全国トップ・・・だったのですが、令和5年度にきて、数値が悪化します。

それは、「物価高騰と安全対策コストが、かつての『優等生(軌道線)』の体力を奪っている」ということです。

鉄道事業では、少し前に保線作業中の事故であったり、脱線事故であったりもありましたし、電気代の高騰、人件費の高騰も理由に挙げられます。メンテナンスにも費用をかける必要が出て、収益は変わらずとも「営業費用」がかさんでしまったため、「営業係数」が悪化しています。

とはいえ、全国の軌道線事業者の中でも優秀な存在であることに変わりはなく、これからも富山の公共交通を支える存在であり続けると思います。

富山の市電は「日本海側初の路面電車」

富山市の市内電車は1913(大正2)年に「富山電気軌道」が営業開始したのが最初です。北陸線全通を記念し、富山駅前から共進会場(現在の富山いずみ高校あたり)などを結んでスタートしました。後に富山市が買収して「市電(富山市電)」となりました。

日本で一番最初に経営が始まったのは、1895(明治28)年2月の「京都電気鉄道(のちの京都市電)」だといいます。この「1895年」というのは、実は総曲輪の商店街が始まった年と一緒です。

その後、金沢や福井や新潟などでも路面電車の営業は始まりますが、現存しているのは福井鉄道といったところです。

東京で導入されたのは1903年とされており、1911年に東京市電、1943年には東京都電になっていますから、それに遅れること10年での地方都市での開業は素晴らしいものがあります。

富山の市電は「沿線に高校が多い」

富山の市電は富山駅からの連接路線が多数。あいの風とやま鉄道、JR高山線、北陸新幹線、富山地方鉄道線・・・

それらと各地を結ぶ市内電車には、沿線に多数の高校があります。

つまり、高校生にとって通学しやすいのが市電です。

若い人の足を守る、と言う点でも市電は活躍しているんですね。

富山の市電が持つ強みと未来への展望

富山の街を走る路面電車、いわゆる市電には、全国に誇れる四つの大きな特徴があります。それは、百年の歴史に裏打ちされた安心感、雪国富山で磨かれた雪への強さ、沿線に多くの高校を抱えることで生まれる安定した需要、そしてそれらがもたらす高い営業利益率です。

富山の市電が持つ真の強み

地鉄の軌道線は、単なる移動手段ではありません。冬の豪雪時でもササラ電車が道を拓き、市電なら動いているという市民の絶大な信頼を勝ち取ってきました。この定時性の守護神としての顔と、通学という安定した日常の活気が結びつくことで、地方鉄道としては異例の、強固な経営基盤を築き上げてきたのです。

未来への展望:全世代を支える街の心臓へ

これからの展望は、この強固な基盤を活かしたさらなる進化にあります。富山市が進めるコンパクトシティの柱として、通学する若者だけでなく、雪道の運転を控える高齢者や子育て世代をも包み込む多世代共生型のインフラへと深化していくでしょう。

南北接続を果たした今、歴史ある軌道線は新しい時代のLRTとして、観光と生活を繋ぐ街の心臓へと生まれ変わりました。物価高騰やコスト増という時代の荒波の中にあっても、富山の市電はこれからも止まらない安心を街に届け続け、富山の未来を力強く牽引していくに違いありません。


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