鉄道写真を始めて23年、私はまだ「正解」の一枚に出会えていない
鉄道写真を撮り始めて何年経つだろう・・・いまだに出せない「写真の正解」と、それでも追いかけたい「写真の正解」について語ります。
写真の正解への追随-2003年春、カメラを手にしたのが始まりだった
僕が社会人になったのは2003年の春。東京の家電量販店でした。オーディオやパソコンならついていけると思いましたが、カメラ売り場への配属。撮影の感覚はいろいろ有れど、いかんせん商品知識など殆ど無い・・・。
誰よりも早く出社して、7:55に売り場へ入ると、ただただ商品の入荷と場所を覚え、さらにどんな商品があるかを見て回った日々。何もわからない自分と、日々叱咤激励してくれる先輩方、お客さまからの感謝やクレームを受け入れては、毎日23:30に終業するまでひたすら耐えたものでした。
ただ、苦痛とか、不満はなかったです。なぜなら、入社してカメラを覚えなきゃ、と、フィルムの一眼レフを買って、覚えようと写真撮影を始めたからです。その対象となったのが「鉄道」だったんです。なんでも撮影するのは好きでしたが、まるで「鉄道撮影会社」に入社したかの如く、撮影する日々が多かったですね。
技術は向上していった。しかし、物足りなさは変わらなかった
連休は都内や神奈川県内、ときに京都府や大阪府、まれにもらえる三連休は能登、四国、北海道から東北、鳥取などいろんなところを撮影して回りましたね。お陰様で、貯金するということをいまだに知りません・・・。それは情けない事ではありますが、得られた知識はもちろん、数々の感動体験、そしてもちろん苦痛の体験も色々ありました。それらはお金に代え難い、大切なものだから、散財しても良かったのかな、と思っています。
その体験の中に、「撮影技術の向上」があります。構図であったり、シャッター速度、ピント合わせなどがしっかりした写真がそろうようになり、それがまた知的欲求を深め、そしてお客さまへの説明であったり、商品の比較などをわかりやすくするようなポップなどの工夫も出来るようになりましたね。
でも、「それがまた知的欲求を深め」と記したくせに、いまだにたどり着かないんです。「これが正解だ!」と言う写真に。
なぜそうなのかは言えるが、それでもそれを飛び越えようとする
「これが正解だ!」に未だに会えない。
その通りです。そして、このあとも何時まで経っても「写真の正解」にはたどり着けないでしょう。
なぜなら、「写真の正解」は存在しないからです。正しいも間違いもないのが「写真」なんです。
「失敗と成功」ではありませんよ。「2くらいと3くらいを足したら5くらいになるんですか?」みたいな、非常にアバウトで歪で、でもそこに正解がありそうな、そんな世界が写真にはあると思っています。
「2と3を足すなら5になるけど!?」と自分に言い聞かせ、正解を探してしまう。だからあれこれ撮ろうとするのはいいのですが、残念なのは「過ちを犯す人」です。「2と4があるから、5にするなら1引いてしまえ」と、他人様の物品などを破損・破壊したり、盗んでみたり、敷地に入ってみたり、はたまた邪魔してみたり・・・。引く数字が「1」以上なら、どんな数字でもそれは「犯罪」ということにまで気づかない人たちのこと。
そう、「写真の正解」は無いけど、それを探すのではなく、「行動の正解」を探すことが撮影には重要なんです。
撮ってあげるのではなく、撮らせていただいている
「鉄道車両」だけではなく、撮るものには何かしら付随する環境というものがあります。それは田んぼであったり、小径であったり、ご近所様であったり、駅舎であったり…。撮る場所は全く誰もがいないわけでは無い。その方々や、撮らせていただく以上は、感謝しなくてはいけない、と思うようになったのは、富山に帰ってきてからです。
東京のような、雑踏の中を行き交い、時間とストレスに追われ続ける世界では、感覚として「誰が誰」か、自分の存在を含めわからなくなります。ところが、富山県内で撮影していると、誰が誰だかわかるんですよね。いつもいる人、いつもお世話になる人や場所、施設など、撮影をする度にお世話になっては、「あぁ、ありがたい」と思うんです。なぜなら、そういう人や設備、施設などが無いと撮影できないからです。
なので、撮影はその対象となる場所や車両に対して、場所へのお礼と、車両(鉄道会社)へのお礼は欠かすことの無いようにしています。時間があるときに、地元の商店や食べ物屋さんでお金を落とす。そして、撮影する際は鉄道線で出かけます。駅から撮影したいところまで少し距離がある位ならそこはタクシー。「写真の正解」にはたどり着きませんが、「行動の正解」がこういうところにあるな、と感じるんです。
だから行わないようにしています。以下の写真のようなアクション。



もちろんこれだけではありません。ごみは捨てない(持ち帰る)、モノを破損しない、ダメなことを他の人がやっているからと合流しない。存在しない「写真の正解」を求めては「行動の正解」を追い求めるのに、いつまで経っても「行動の正解」にたどり着けられず、遠ざかっていくのは、滑稽と言うか、惨めと言うか・・・
なので、まちなかのイベントなり皆さまの撮影時にも、「撮らせていただいている」ということを忘れないで行っています。
きっと「行動の正解」は、それがベストなのでは、と思います。
富山市総曲輪界隈でボランティア活動を行っています
いま、「カネとカネ」での繋がりではなく、「心と心」での繋がりが重要と思い行動しています。「自分さえ良ければそれでいい」「世の中勝ったもの勝ち」ではなく、「頑丈な絆」が日本人なら大事なのでは?と思います。もちろん、「支え合う」の方向で、です。
そのほかのアクションは、上部メニューからご覧になってください。クリック/タップするとメニューが出てきます。
また、IKOIKOSOGAWAの販売部門「アロープロダクツ」では、様々な鉄道写真、富山の風景写真や、漫才ネタをダウンロード販売しています。この売り上げの半分は、総曲輪界隈でのボランティア活動資金としています。
近年撮影時にお世話になっている交通・運輸系企業さまは下記のとおりです。
※あいの風とやま鉄道や富山地方鉄道の撮影の際に最寄り駅まで行く手段。
※富山地方鉄道やあいの風とやま鉄道の撮影の際に最寄り駅まで行く手段。
※JR西日本路線の撮影の際に最寄り駅まで行く手段。
・入善タクシー ※http(セキュリティ無し)ページです。ご覧の際は、個人の責任においてお願いします。
※入善駅や西入善駅付近で撮影するときや、「にゅうぜんフラワーロード」撮影時などにお世話になっています
・魚津交通
※魚津駅を中心に移動時に使っています。特に、「セブンイレブン魚津持光寺店」で腰が完全にやられた時に、「魚津」や「経田」などの駅に行く際。
ほか、滑川市の「佐々井タクシー」さん、富山市水橋エリアの「水橋交通」さん、富山市全般の「富山交通」さんには、非常にお世話になっております。
ご覧いただき、ありがとうございました。
